FGO第二部 Lostbelt No.4 プレイ日記07 邪悪を赦さぬ世界



『クリプター』という名前は、Aチームが結成されたときにマリスビリー所長から贈られた、特別なマスターとしての称号だったらしい。
彼らは、なぜその名を未だに使っているのだろう?
感傷的な理由とは思い辛い。少なくともリーダーともいえるキリシュタリアには、何らかの考えがあって『クリプター』と己たちを呼称した理由があるように思える。

もしくは、今回の事態にマリスビリーが関わっているのか……。
またマリスビリー。いっつもマリスビリーだ。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



邪悪を赦さぬ神






自分たちの眼で見た『現実』を補足するように、ペペロンチーノから追加情報。
リンボが唆したことと、空想樹を手に入れたことで、アルジュナ(神)の行うユガの周期は異常なほどに短くなっている。
ユガの度にアルジュナ(神)は“不要な物”を削ぎ落としていき、最終的には悪のない完全な世界が訪れると考えている。ペペロンチーノは「(アルジュナは)信じている」という言い方をしていたので、この点は真実とは限らないのかもしれない。

そして、“不要な物”は、まるで「最初からいなかった」かのように、世界創変の間に調整されている……らしい。
ガネーシャに言わせれば「パラメータを書き換えてからロード」らしいが、それにしても必要な作業とエネルギー量がエグくないか?
神の力と空想樹の力があれば、そんなことも簡単に可能なのか?
“不要な物”を判定するのも記憶や情報を組み替えるのも、ある程度自動で進めてくれるシステムを構築しているのかな……。
でも、本人のこだわりと強い意志を持って行っている様子だし、そのあたりも全部手動なのか……?

いつかどこかに綻びやバグが生じても不思議ではない。速度を速めているなら猶更だ。
完全に作り直しているわけではなく、『毎回調整し直しては再配置』的な作業のようだし、細かい部分まで完璧に辻褄を合わせるのはそれはそれで難しいように思う。

そして恐ろしいのは、そんなとんでもない作業を異常な速度で進め続けるアルジュナの精神性だ。
正確には、「この仕組みを始めるに至った」元々のアルジュナの心、だ。
彼はなぜ、無理矢理に“邪悪”を削ぎ落とすシステムを始めたのか?
エネルギーも作業量も本人の摩耗もエグい、このようなやり方をなぜ始めて、そしてなぜ今加速させているのか……?







アルジュナ(神)に命じられたのか、彼の手駒である聖獣達が襲い掛かってきた。
今までのバイコーンタイプに加えて、ソウルイーターのような形状の聖獣も追加されている。
更に今回、“平和のユガ”という永続バフが付与された。
謎のデバフこと“邪悪を赦さぬ世界”の効果も相変わらずだが、こちらにとって嬉しいバフも貰えたのはちょっと嬉しい。プラスマイナスで言うとマイナス寄りのままなのだが、この程度で絆されるヤスイ・俺。

クリタ・ユガでは悪魔カリはほぼ現れないという話だったし、実際に今回の戦闘にカリは存在しなかった。
完全に聖獣から狙われている、という状況だ。完全に敵対視されてしまったってことなんだろう。

なおペペロンチーノ曰く、聖獣はアルジュナ(神)が生み出した手駒ではあるが、悪魔カリは「自然現象として発生する」のだという。
アルジュナ(神)とカリは、別に協力関係や主従関係にあるわけではないのか……。
わざわざ対抗する手駒を用意しているということは、神の力でも消せない存在?
住民を間引く価値を認めて、それなりに放置することを選んでいるのか?









戦闘後、改めてペペロンチーノの立ち位置を再確認する。
主人公とマシュは彼に対してかなり好感を持っているけれど、ホームズや新所長はそんなに簡単に納得はしない。
ひとまず、ある程度の情報を共有できることと、「アルジュナ(神)を倒す」という共通の目的の元で、協力関係を作ることで話は纏まった。

そんなペペロンチーノから明かされたのは、主人公達の目線からはあまり見えなかった『クリプター側の理由』。
少なくともカドックやペペロンチーノ、ある意味ではオフェリアも、「自分から『異星の神』の仲間になったのではない」
どこまで信じていいのかは危ういし、ペペロンチーノ自身があえて茶化して誤魔化している感じもあるが……この場面での話を聞いた限りでは、『生死の危機にあって選択肢はほぼ無かった』『しかし、その選択そのものについては自分で責任を負っている』といった風に聞こえた。

そして某ガトーモンジとペペロンチーノが昔の知り合いだったことも判明。
単なるファンサービスだったのか、今後の布石なのか……。
ガネーシャが真面目な顔をしていたけれど、どう思っていたのだろう。





恋する乙女は最強






山向こうの隣村に、「武器を手に取って悪魔カリと戦おうとする人々」がいるという情報をビーチュの町で手に入れた。
プレイ日記02 祈りと共に生きる人々」でアジャイが口にしていた「山向こうの奴ら」は、きっと彼らのことだったんだろう。
情報収集と戦力強化のために、早速そちらへ向かってみることになった。

その道中、夜間の休憩中に、火の番をしていたマシュへとペペロンチーノが話しかけた。
話をする彼らの空気は穏やかだ。共闘関係を組んだから、という以上に、和んでいるしマシュも心を開いている。

ペペロンチーノの人格とコミュ力と、以前の彼らの関係性が好意的なものだったからこそだろう。
そしてペペロンチーノは、第二部第二章の頃にはオフェリアにも通信をするなどして気遣っていた。
オフェリアの方も、カルデア時代にマシュをお茶に誘う時ペペロンチーノの名も持ち出すくらい、彼らの関係は良好だった。
もっとも、「お茶に誘う」ことは、実現できずに終わってしまったのだけど……。









オフェリアと交わした、「恋の話」。
本当はもっとたくさん話したかった。恋のことも他のことも、たくさん話をしたかった。
マシュと友達になりたくて、主人公のことを「大切な後輩」と呼んでくれたオフェリア……。うっ、思い出し辛い。傷がうずく。

オフェリアのことを考えて、ペペロンチーノと話して彼らの事情を少し知って、マシュは改めて『元々は仲間だったAチームと、敵対すること』を思い出してしまったと呟く。
簡単に割り切れず、悩み苦しんでしまう。その感覚が蘇ってしまった。

そんなマシュに対して、この時点でのペペロンチーノは方向性は示さない。
マシュを導くべきは自分ではないと考えているのかもしれないし、本人が悩んで結論を出すべきと考えているのかもしれないし……もしくは、マシュのその『弱味』に甘えようとしているのかもしれない。

ペペロンチーノの言動を悪意を持って受け止めることはまだ出来る。
……けど、少なくともこの場面でのペペロンチーノは、“本音”で語っているようにも見えた。





神に抗う村






翌日、噂の山向こうの村へと辿り着いた。
周囲を壁で囲っている、なかなか意識の高そうな村だ。
ビーチュの町は開けっぴろげだったのかな? だとしたらカリも入りたい放題だよな。
北欧異聞帯でも巨人から身を護るための壁が存在していたし、その程度の備えはやはり欲しい。あっちとこっちじゃ、神の考え方が全然異なる以上、焼け石に水かもしれないが……。

扉越しに話しかけてみるけれど、タイミングが悪かったのか、相手はメチャクチャ忙しそうだった。
切羽詰まって焦っていて、何か変な勘違いをされたような気もする。結果……。









やっぱり思いっきり勘違いされて、戦闘になってしまった。
部下を引き連れるわけでもなく、単独で迎え撃とうとしてきた『???』。 その真名は、我々プレイヤーは知っている! 宝具は全体だったはずだ!
……けど、この戦闘では宝具を使ってはこなかった。

今回のシナリオではストーリー同行鯖を連れて行くスタイルで進めているのだが、カルナを失って以降はガネーシャを主に採用している。
ムーンキャンサーの全体宝具、という活躍ポイントが難しい鯖でもあるので、そこまで戦力として期待していたわけではなかったのだが……使ってみると、想像していた以上に使いやすい。
アタッカーというよりは壁役、タンク役としてかなり有能だ。第一スキルでNP&星を撒けるのもかなり嬉しい。





ドジッ娘系真面目王妃






聖獣の介入があったことから、誤解を解くことに無事成功した。
やや猪突猛進系女子かと思ったが、冷静になれば話を聞いてくれる人でもあった。思い込み逆切れタイプじゃなくて良かった……。とりあえず一安心。

凛々しくて真っ直ぐで高潔で、微妙にドジっ娘な雰囲気もある彼女の名はラクシュミー
ジャーンシーの王妃でありつつ、自ら反乱軍を率いて戦った英雄だ。
更に言えば、今の彼女は女神が中に宿った状態にあるという。神霊を宿した依代に近い状況というと、ちょっと疑似サーヴァントっぽい。
サーヴァントかつ疑似サーヴァント、みたいな複雑な状態は珍しい? 他の鯖にも居たかな?


ユガの件に続き、英雄・ラクシュミーについてを丁寧に説明してくれたのはキャプテンだった。
何かとインドに詳しそうなキャプテン。ターバンは伊達じゃない。
感情の籠った語り口でもあったことから、ラクシュミーは「もしや、インドの民か?」と尋ねたが、キャプテンは誤魔化して交信終了させてしまった。







ラクシュミーの中に宿った『女神』ラクシュミーは、インド神話における有名な女神であり、ラーマにとっては特別な人に連なる女神でもある。
しかし残念ながら、今回のラーマ・チェックは不発。
シータの気配は感じられなかった上、誤解されてアイアンクローを喰らう羽目になった。
立ち絵に反映されていないのが惜しすぎる……。CGがほしい。









改めて互いの状況を打ち明けて、無事に協力を取り付けることに成功した。
女神を宿した英雄ラクシュミーと、神に抗うディーヴァールの村。
ようやく明確な味方が出来たような気分だ。感覚としては、第一章のロシア異聞帯でアタランテ達に出会った時に近い。
味方サーヴァントが増えたことはモチロン、『異聞帯の王のやり方に疑問を覚えた現地人』という立ち位置の人々と知り合えたのも大きいだろう。
もっとも、最後には『異聞帯の人々』そのものを斬り捨てる立場になる以上、呑気に交流を喜んではいられないけど……今はあまり考えないようにしよう。

そして、ここで軽くプラス情報。
ラクシュミーは既に、天地創変に巻き込まれたことがあり、それでも現在まで無事だった。
先日までのペペロンチーノと同じく、神から明確に“不要認定”されるまでは、それなりに余裕がある……のか?

ラクシュミー自身はもちろん、『神に抗う村』というだけで、本来ならば不要認定されてもおかしくはない。
アルジュナ(神)の判断は意外と緩いのか……?
でも、怪我した犬ってだけで消去されることもあるしなぁ。このあたりの判断基準は、まだイマイチわからない。

どこまでセーフでどこからアウトなのか、見極めを誤らないように注意したい。
ラクシュミーひとりが増えるだけならばボーダーで虚数潜航での退避が可能だけど、神に抗う村人全員を連れ込むのは不可能だろう。
『カルデアと結託した』というだけで、ディーヴァール村民が“不要認定”されたりしないだろうか……?
その点、かなり怖い。今回のユガで全てが解決するならば、心配する必要もないのだが……正直、不安だった。