FGO第二部 Lostbelt No.6 プレイ日記03 なくした目的と名前



今回の物語には登場人物がたくさんいて、サブっぽいキャラクターにも名前がついていることが多い。
その結果それぞれのキャラが濃くなっていくし、序章パートでの主人公達の境遇や妖精の娘の件のような「名前を失うということ」の意味合いが強調されることにも繋がる。
感情移入強化&設定強化のW効果だ。気持ちよくノせられて物語に自然と引き込まれていくこの感じ、巧いよなぁ。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



コーンウォールでの日々

マシュ(仮)による妖精國講座




マシュ(仮)によると、「『名なしの森』で忘れるのは『自分』の事だけ」らしい。
異邦人である我々はさておき、記憶喪失仲間であってもマシュ(仮)はこの世界の一般的知識を具えたままだ。微妙なズレを誤魔化しつつ、ここぞとばかりに彼女から色々なことを教えてもらう。

妖精の国、妖精國ブリテンか……。英霊召喚が不安定な点から“人間がいない可能性”についてはホームズ達とも話していたっけ。
でも「人間だとバレるとまずい」みたいな謎人物からのアドバイスもあったし、人間という概念が完全に存在しないわけではなさそうだが……。







マシュ(仮)がまず教えてくれたのは妖精の分類『氏族』について。
かなりの基本常識、かつ重要情報っぽいので、しっかりと覚えておこう。メモメモ。

ヒト型で理性的、翅があったりもする『風の氏族』。例はこの集落のイケメン・ハロバロミア
頑強なヒト型で働きもの、小柄で筋肉質な感じの『土の氏族』。例はオンファム
好戦的で強いケモノ型、大地と共にいきるもの『牙の氏族』。例はドーガ
マシュ(仮)もよく知らない『翅の氏族』
人気者だったが街ごと消えた『鏡の氏族』
そして……他の氏族を見下す、もうひとりしかいないロクデナシ『王の氏族』







『王の氏族』の話題になると、マシュ(仮)はガオー顔を披露するほど大興奮。
SNセイバーを思い出すなぁ。シロウが選んだ下着以外つけません!……とかの時に見せてくれたヤツ。あれはホロウだっけ?

ともかくマシュ(仮)にとって触れてはならない話題だったらしい。っつーか、その『もうひとりしかいない王の氏族』と明らかに知り合いっぽいな。
てっきりそれこそがモルガンなのかと思ったが……違うか? 誰なんだろう?
マーリンって線も考えたが、「彼女」とも呼んでいたしなぁ。とりあえず保留。そのうちまた改めて語られるだろう。





微かな歪




想像以上に歓迎された空気は翌日以降も続いた。
マシュ(仮)も驚くくらい、妖精たちは主人公に優しい。何か裏があるかも……という疑いを抱えているのが気まずく思えてくるほど純粋に親切にしてくれる。常に違和感が少しだけあるけど、まぁいいかと思えてしまうくらいには、どいつもこいつも“いいやつ”に見えた。

気になったのは宴の場にて、主人公の令呪に「それは令呪だろう?」とオンファムが問うてきたこと。
入れ墨や傷跡ではなく「令呪」という単語をそのまま言い当てたのも驚きだったけど、反応的に我々の考える「令呪」とは違うモノっぽい? 罪人へ刻まれるタトゥーとか、そんな感じだろうか。
しかし……妖精の件といい人間がいない(かもしれない)件といい、明らかに異なる歴史を歩んできた別世界に近いこの土地で、なぜ汎人類史と同じく「令呪」と名付けられたモノが存在するんだろう?









どいつもこいつも“いいやつ”……のように思えても、やっぱりそれだけではない。
時間が経つにつれて、少しずつズレや歪が窺えるようになってきた。
これが彼らにとっての常識なのか、異邦人である主人公達に簡単に判断できるものでもないけど、見ていて気持ちのいいものではない。すぐに介入することを止めたマシュ(仮)も固い顔をしていた。
……そういえば、あの青い妖精の少女だけは未だに個人名が明かされず『???』表記のままだ。その理由も間もなく明かされた。





名なしの妖精






この世界について右も左もわからない主人公達が簡単にどうにかできる問題でもない。
それでも出来るだけのことをして、更にマシュ(仮)は妖精の少女に対し、二人きりの間に何かの提案をしたようだった。何を提案したんだろう?

マシュ(仮)の提案がよほど嬉しかったのか、妖精の少女は徐々に元気になっていく。
二人が別れる頃にはオドオドぼんやりした普段の調子も薄れて、少しだけ明るい雰囲気になっていた。村の住民ハロバロミアについての雑談にも興じたり、最後には「マシュさん」から「マシュ」へと相手への呼び方も変化して、彼女たちはグッと親密になった感じでもあった。
とても良い空気にも思えたが……そんな少女たちのささやかな交流が、この村での最後の平穏な時だった。





序章のおわり

妖精たちの変化






人間とバレた直後の反応は意外と好意的にも見えるものだったが、どんどん妖精たちは変質していってしまう。
それでも中にはドーガのように、未だに主人公に気配りしてくれる奴もいてくれるのが、嬉しくもあるけど悲しくもある。
変わってしまったのもあまり変わらないでいてくれたのも、どっちも悲しい。不器用ながらも優しかったオンファムは完全に向こう側にいってしまったようだし、このあたりは個体差と運でしかないのかもしれない。
何にせよ、この混乱と暴動の原因になってしまったと思うと、いたたまれないな……。









窮地から助け出してくれた彼女もまた、最後には変わってしまった。
だが症状的に、血と人間に酔って変質した村の住民とは要因が別? 昨日、マシュ(仮)と会話を終えた時点から顔が崩れ始めていたので、この変身は“名なしの妖精の末路”なのだろうか?

『モース』へと変わる直前、彼女は唐突に不自然に苛立ちはじめ、人が変わったような言動になった。
結局彼女の正体も詳しい事情も、何も分からないままで終わってしまったけど……本当に、これで終わりなんだろうか?
異聞帯で出会った第一住民、というだけでなく、それ以上の役割が彼女には与えられていたようにも見えたけど……。





案内人は妖精王




妖精の少女が変わってしまった『モース』を処理し、主人公達の目の前に現れた人物。
そのシルエットは間違いない!
前回、妖精たちに保護される前に主人公達を観察していた謎の影だ!!









彼の名は妖精王オベロン、異聞帯に先に召喚されていた汎人類史側のサーヴァント!
この地に自動召喚されていたってことか? トリスタンに続き、二人目の汎人類史鯖とはありがてぇ……!

また、彼と出会ったこの段階で、主人公・トリスタン・アルトリアの三人は失っていた『自分』を取り戻すことが出来た。森から出ると解ける仕組みだったんだろうか?
そして後になって気付いたけど、主人公の偽名『ライサンダー』はオベロン関連の名称だった。ってことはあの札をこっそり付けていたのは、やっぱりオベロンの策だったってことになるのかな?









これでようやく序章終了……と言いたいところだが、実際は「序章のさわり」程度でしかなかったのかもしれない。
コーンウォール編は長くも感じたけど、規模的にも内容的にも、まだまだ妖精國に一歩踏み入れた程度でしかなさそう。
先はメチャクチャ長い予感しかしないぜ!
マジでスッゲー長くなりそうで、嬉しいけど気が遠くもなるぜ。ボリュームが多すぎると記憶と復習が追いつかない可能性があるので、前後編で分けてくれたの、フツーにありがたい措置だった。
おかげさまで一つ一つのエピソードに対し、集中して味わえるし楽しめる。サンキューFGO。