FGOイベント カルデア・サマーアドベンチャー! プレイ日記11(完) 君だけの宝石



2021夏イベント感想、最終回!

例年ならば本編感想完結後にオマケエピソード部分の感想を“延長戦”として書くところだが、今年はオマケパートのボリュームが少なくて追加記事としては中途半端な量になりそうなので、ここで綺麗に終わらせようと思う。
カーマちゃんの七変化がチョロ可愛くてサイコーだったのも言うまでもなく、ぐだぐだ勢も凄く良かったよ……。今年のサブイベント系、全体的にとても質が高かった。少なくとも個人的好みにはドンピシャだった。
ぐだぐだ勢については次のぐだぐだイベントの匂わせも含んでいたような気がするんだけど、今年中に機会はあるのだろうか?
もうあまり時間が無さそうな気もするけど、そういえば最初期の本能寺はハロウィン直後の11月くらいに開催されたんだっけ。



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※本記事ではサーヴァントの真名を表記しています





ひと夏の大冒険

別れの時




絵にも描けないラスボス戦を乗り越えて、空気をシリアスになんとかギアチェンジして……いよいよステくんとも別れの時。
離別自体は間違いなく訪れると最初からわかっていたけど、こんな形での結末になるとは思っていなかった。
ダヴィンチちゃんの強さと優しさ、母親のような眼差しと言葉が素直に胸に刺さる……。ううっ、覚悟していたのに辛い。
だってこんなの、“親子ネタ”プラス“動物ネタ”だぜ?
万人特攻詰め合わせ。沁みないわけねぇじゃん……!







夢の時間が終わる時、クリストファー君も去っていった。
彼の正体については『コロンブス』という答えが用意されつつも、完全にそうだと明言されないまま終わった感じでもある。新所長が言っていた『夢を追いかける少年の結晶』というのがしっくり来るけど、捉え方は自由なままだ。

そんな曖昧なクリストファー君と、ダヴィンチのレプリカのような存在であるダヴィンチちゃんにとっては、過去なんて大した意味を持たない。
二人ともそれぞれがやりたいようにこの夏の海で生きて、新たな宝物と思い出を作れた。それで良かった、と思う。
少年少女は最後までぶつかってばかりだったのに、共に「楽しかった」で終わるのが清々しい。
どこかフワフワしつつもウキウキしてしまうような読後感が、なんとも今回の夏らしい締めくくりだ。





私だけの宝物






カリブを舞台にした冒険の日々は、奇跡のような夢のようなひと時だった。
ダヴィンチちゃんも我々も最後までステくんを完全に理解できたわけでもなく、完全な母子や家族にはなれなかったわけだが、それが美しく愛おしい。
わかりあえなくても、不完全であっても、ダヴィンチちゃんとステくんの間には確かな絆があった。

ひと夏の冒険が終わっていき……ダヴィンチちゃんのマテリアルが改めて臓腑に沁みる。
楽しいことだらけだったのに切ない気持ちで終わって、それでもやっぱり楽しい思い出ばかりが残る感じが本当に良かった。





おわり




これにて2021夏イベント感想、完結だ。
いやー……最後は切なくセンチメンタルな気分にもなったが、振り返ってみるとやっぱりブッ飛んだ夏だった……。明るく楽しく馬鹿馬鹿しく、まさに『浮かれた夏!』といった感じだった。
エンジンフルスロットルで全力暴走する様は去年のホラー映画ネタから一転ハリウッドB級アクションコメディなノリで、途中からシリアスに傾くかと思いきや最後まで同じテンションで貫いたのが爽快ですらあった。
一緒に頭をカラッポにしないと負けだ! 正気を保ったままコロンブス(卵)と戦えるか!







例年のイベントでいうとサブイベントあるいは裏面での“ノリ”を表面でも大々的に行う、むしろそれが主軸でメインな感じだったのは多少好みが別れるかもしれない。
真面目な読者だったら「ふざけすぎだ!」と呆れる、あるいは怒るかもしれない……。
不真面目な読者な私ですら、基本的には楽しみつつも「こんなにふざけて大丈夫なのか!?」と少し心配になるくらいだった。
コロンブスの扱い、本当にあれで良いのか!?
まぁ……良いか……?
………………良いのか??







数少ないシリアス要素であるステくんに関する顛末、特にエピローグパートは予想以上に良かったとも思う。
『赤ちゃん恐竜との交流』というテーマは定番すぎて予想しやすくて、結局その予想を大きく覆されるほどの衝撃やどんでん返しは無かったけど、ダヴィンチちゃんの存在含めて“ひと夏の奇跡の思い出”として美しく〆られていた。
エンディングまでクリアした後、ローディングダヴィンチちゃんがダヴィンチちゃんwithステくんになる演出、超~~~~~~良くなかった? 俺、超~~~~~~感動しちゃった。あの演出が今回の最大瞬間風速だった。







でももうちょっと細かく詰められた気がする……っつーか、物語に感情移入させられる余地はもっとあったような気もする。
『ステくんママとして頑張るダヴィンチちゃん』だけでなく、ステくん個人、もしくはステくんと主人公だとか、色々な種類の思い出を用意してほしかったとも思う。
ステくんの立ち絵が基本ダヴィンチちゃん抱っこ固定で、ダヴィンチちゃんの表情変化はあってもステくんの差分がほぼ無かったのも惜しい。それもあって、ステくん絡みのエピソードはほぼダヴィンチちゃんの個人活動のような印象が強かったなぁ。

ダヴィンチちゃんとステくんの関係は“親子モノ”かつ“動物モノ”な感動話として、間違いなくオイしいものだったからこそ、どうせならラストシーンで滝のような涙を流させてほしかった……。
グッとくる、くらいじゃ物足りない! こっちは泣く準備を整えていたんだぞ!







そんなステくんはじめとする「わかりやすい」定番ネタが多い中で、海賊Cに関するアレコレは一捻りあって興味深かった。
メインキャラクターではないサブあるいはモブが特異点の原因になるイベントは今までもあったけど、この立ち位置&距離感はなかなか新鮮。
海賊Cのこともクリストファー君のこともハッキリと答えが示されたわけでもなく、「そうだったのかもしれないね」程度の塩梅で留めたのは、目新しくて好ましいオチだったな。







細かいことはさておき、今年の目玉といえば。そう! 水着女性陣描写のすばらしさですね!!
毎年毎年新たなヒロインが素敵エピソードや素敵水着を引っ提げて参戦&大活躍するのが見所でもあるが、今年は特に見事に個人的なツボに刺さった。
繰り返し語ってしまったアナスタシア&コルデーは言うまでもなく、ひと夏の奇跡かつ設定掘り下げになっている沖田オルタもサイコーだったし、“らしさ”保ちつつも付き合い易く頼りになるカイニスも嬉しかったし、コメディ担当でありつつ知性ガン盛りな清少納言と一緒にいるのはともかく楽しいし、魔王で面倒くさい女なのにあざとすぎるくらいチョロくて可愛いカーマは実質メインヒロインだった……。
それぞれメインシナリオパートだけでなく個人に焦点を絞ったサブイベントが用意されていたのも凄く良かったと思う。来年もやってほしいなぁ。







夏のイベントは毎年舞台も違えば雰囲気も違い、今年はテンションアゲ寄り・バカゲー寄りにブッ飛んでいた。
好き好きはあるだろうけど、こういうタイプも面白かったよ。でもまぁ、ちょっと粗くはあったかな!
それでも結局は水着ヒロインズという加点要素で評価ガン上がりなんですわ。本筋が粗くともキャラ個別の掘り下げが丁寧だったのは、ライトなキャラクターファンとしては逆になるより嬉しいし。

FGOにおける夏イベントがあと何回、何年開催されるのかはまだわからないけど、少なくとも来年はまだあるだろう。
その時に向けて……石を貯蓄しよう! 周年記念からブリテンからの水着で搾り取られた石の量、ヤバくね? 俺はヤバい。