FGO第二部 Lostbelt No.6.5 プレイ日記10 最悪な召喚で得た、二度とはない想い

物語中でコンスタンティノスと主人公たちが、中ボス戦などで真正面から向き合う機会が結局無いまま終わったのは予想外だった。
そもそもコンスタンティノスと直接言葉を交わせた非復権キャラ自体がとても少なかったか……? ヴラドやドンキホーテ、あとシャルルマーニュたちくらい?

『叛逆』を強いられた者として立ち位置が違った以上、言葉や拳で語り合う場すら得られなかったのは仕方がないのだろうけれど、正直残念でもある。
バフにバフが重なってガチガチに固くて面倒くさいコンスタンティノス相手に、ブチ切れながらコンテ石を叩きつけたかったな……。
次の超高難易度に期待。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています






ヨーロッパの父

騎士を救う王

カール大公を騙ったドンキホーテを庇うような形で戦場に舞い降りた新たなる戦士!
彼こそが真の王道たる者、シャルルマーニュあるいはカール大帝! すなわちヨーロッパの父であるッッ!!

シートン(仮)としての潜伏生活が長期間に及んでいたことから、「ここぞ」という最高のタイミングでの参戦になるだろうと読んではいたけども……想像以上にタイミングが良すぎ、空気読みすぎ!
こんなの……! 燃えるなってほうが無理だろ!!!???





以前にアストルフォたちが予想していた通り、シャルルマーニュはカール大帝の“なりすまし”を当たり前のように許してくれた。
更に、ドンキホーテの奮闘を騎士としても人間としても「カッコ良い」と呼んでくれた。
……それが、それこそが、読者目線では何よりも嬉しい。ドンキホーテが認められたのが嬉しすぎて涙が出そう。
そう、まさにその通り……!  自信も実力も不足しているかもしれないけど、それでもドンキホーテはメチャクチャカッコ良いッ!!

シャルルマーニュの登場はドンキホーテの命を救ったが、その言葉は彼の心も救ってくれたようにも見えた。
今回の物語で1・2を争うアガりっぷりだった……。
さすがシャルルマーニュ、見事なタイミングで最高にオイしい上に魅力的な場面を作ってくれる。これがヨーロッパの父の力。メイキングドラーマー。





裏切りもなんのその

敗戦の中でドンキホーテの正体もバレ、一方で本物のカール大帝(シャルルマーニュ)も合流し……しっちゃかめっちゃかながらも、なんとか全滅は避けきった王道界域。
だがこうなってしまえば、思想の違いでの分裂は避けられないだろう。

新たなトップになり得るシャルルマーニュを中心に、改めて態勢を立て直したいところだが……以前に監獄で語っていた通り、現在の彼は相変わらず厳しい制限が強いられているらしい。
『本気を出せる機会』の回数及び時間制限というと、アポクリファでのジークを思い出すなぁ。シンウルトラマンも公開中だしな。





王道界域崩壊の危機はシャルルマーニュの登場によって避けられたが、サンチョが裏切ろうとした事実は変わらない。
ここで「無かったことにする」と笑顔で言ってしまえるヴラドの懐の深さもカッケェし、反省して詫びつつも「もし再びドンキホーテが窮地に陥ったら?」の問いに言葉を濁すサンチョの姿も、ブレなくて良い。
悪く捉えれば危険人物だし、実際にまぁまぁ危なっかしい思考回路の持ち主ではあるけど、そんな汚名も屈辱もドンキホーテのためならば受け入れるのがサンチョという人物の個性と魅力でもある。
彼女をそこまで追い詰めずに済むように努力すればいいだけだし、追い詰められてももうちょっと頑張ろうかなと彼女に思ってもらえるくらい、信頼関係を築けていけたらなお良いよな。





復権の終わり

復讐界域の秘密兵器

その頃の復讐界域、クリームヒルトが張角に対して“マスター”に関する問いかけをしていた。
クリームヒルトを始めとする叛逆サーヴァントの大部分はマスターについて何も知らない様子だったけど、張角だけは何か知っているのか? 「人類代表」って、どういう意味だ?

ホームズは以前、彼らのマスターは共通する同一人物だろうと予測していた。張角の「人類代表」という表現も、複数人よりは単独の個人を指している雰囲気があるので、方向性は近い。
だが……地球がほぼ漂白された現状における「人類」「代表」?
カルデアに所属する主人公や他スタッフこそがむしろ「代表」っぽい気がするけど……(おそらく)我々とはまた別の、「人類」「代表」……?





マスターに関する会話は彼らにとってあくまでも雑談。撤退中の復権界域を狙い撃つ攻撃が始まった。
独立した意思を持つサーヴァントではなく傀儡弓兵として攻撃を担ったのは……見知らぬアーチャー、鎮西八郎為朝!?
またも新源氏、しかも牛若丸の叔父さんじゃないっけ!?

おいおい、ここに来て更なる新登場サーヴァントかよ!
サロメを倒した女性アーチャーについての描写も未だに少ないのに、ここで更に追加新規アーチャーとかリソース配分がムチャクチャすぎ~!

これがサーヴァント陣営三つ巴のスゴさ……。
新規から既存まで大盤振る舞いなサーヴァント祭だぜぇ。





コンスタンティノスの選択

対する復権、コンスタンティノスとヨハンナ。
事前にクリームヒルトと張角は、彼らのうち一騎だけは助かる可能性について話していた。
そして結果としては……。

気付いたうえで受け入れようとしたヨハンナの考え方は想像通りだったし、そこから更に覆そうとするコンスタンティノスの決断も、彼ならばそうするだろうという予感はあった。
ただ、最良の判断だと考えて冷静に動いたというよりは、もっと単純で感情的な行動でしかなかったようにも見える。 そういう意味では、彼らの結末は予想外でもあった。





ここで回想。
コンスタンティノスがどういう想いでその行動に至ったのか。『復権』とは、彼がヨハンナと共に立った理由はなんだったのか……。
今まで意外と謎多き男だったコンスタンティノスのホワイダニットが、彼らの出会いを描く回想と共にようやく明かされた。

口では「風紀紊乱」「さながらハニトラ」と自虐していたけど、そこまで単純なものでもないだろう。
叛逆の道を歩むと決めた時点で動機を求めていたコンスタンティノスは、ヨハンナと出会ったことで、良い落としどころと目的を手に入れたようにも見えた。
その上でヨハンナと共に過ごすうちに、後付けの動機が本物に変わっていったのか……それとも最初から、もっと単純なロマンスでしかなかったのか。





彼らの間にあったものをブラダマンテは後に『恋』と呼んでいたけど、個人的には彼らの感情は恋には至らない複雑な愛情だったようにも思う。
『叛逆』を強いられて、己を否定した汎人類史への憎しみを抱えて、その上で純粋な恋を育めるほどの強さや図太さが彼らにあったのかというと……いや、あったのか?
うーん、結局はよくわかんねぇ。愛って何? 恋って素敵なの?
まぁ、あまり明言せずにあやふやなままであったほうが、彼ららしくて良いんじゃないかな。

何にせよ、人理に反する形になったからといって、コンスタンティノスやヨハンナを嫌うことは少なくとも私には出来なかった。
この特異点という特殊な地でそれぞれの想いの中で駆け抜けていった彼らは、きっとこれで良かったのだろう。





皇帝たちは最後まで笑う

暗君の汚名を堂々と背負って最後の戦いへと向かっていくコンスタンティノスに、最後まで付き合ってくれた「馬鹿共」の姿がまた良い……。
「陛下、お先に失礼!」と軽やかな言葉と共に消滅していったモブセイバーとか、スッゲー格好良かった。
この特異点は最初のライダーから暗殺仲間アサシンまで、名もなきモブサーヴァントたちがどんどん登場して意外なキャラの濃さと良さを魅せていくのがお馴染みになってきたけど、個人的イチオシを挙げろと言われたらココのセイバーを私は推したい。
コンスタンティノスと軽快に会話しながら消えてゆく爽やかさがとても印象的で、素敵な最期だったな。





ホワイトデーで「平和を求めたい」と語り、カルデアにおける召喚の際は「此度こそ、人の理を守り抜くために!」と冠されて登場したコンスタンティノス。
だが『叛逆』を強いられたこの特異点における彼は本来の願いと望みを叶えられず、むしろそれらに背を向けることを強いられたままで終わってしまった。
その在り方は読者目線では残酷に映るし、皮肉な結果にすら見えてしまうが、最後までコンスタンティノスは笑っていたのだし……“IF”めいた物語として、美しい結末だったような気がする。

もちろん、改めて人理のために頑張ろうとしてくれるカルデア鯖コンスタンティノスのことだって応援している。
叛逆ではなく人理と人類を想うコンスタンティノスの姿をいつかまた改めて、幕間よりはイベントのような万人が目にできる大き目の舞台で用意してあげてほしいな。