FGO第二部 Lostbelt No.6.5 プレイ日記11 後にも先にも一人だけ
主人公になれなかった男・カドックの描写から目が離せない6.5章。
現カルデア面子ともコツコツと前向きな関係を育んでいったり、モリアーティの古傷を全力でエグるような嫌味も真正面から受け止めた上で流したり、細かい言動ひとつひとつに彼の成長を強く感じる。
あのヤサグレ坊主が立派になったもんだな……へへっ……と謎目線で感心しまくり。
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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています
使徒との協力
カドックとマシュ
王道VS復権の戦争が始まる前から密かに独自の行動をとっていたカドック。
モブ護衛の一人もつけずに単独行動とはなかなか危険な行為のようにも見えるけど、通信でマシュとも繋がっているようだし、相談した上でリスク覚悟で動いているのだろうから大丈夫……か……?
この場面、興味深かったのはカドックとマシュの二人だけで会話している様子。主人公を加えた三人での会話は「プレイ日記07 夢見る老兵」の夜にもあったけど、二人きりになるとまた少し空気が違うんだな。雑念が混じらず素で話しているような雰囲気。
首輪を巡っての言い争いといい軽い昔語りといい、主人公を交えずとも彼らの間には確かな信頼性が築けつつある。
カドックはまだ否定するつもりだろうけど、マシュにとっても彼はもうすっかり『仲間』なんだろうな。
昔のカドックとマシュの関係については、確かロシア異聞帯あたりで少し言及されたのだったか?
「僕らは君を備品として扱う」みたいなことを言ってなかったっけ。あれは過去だったか、それとも仮定の話だったか。
言い方は酷いけど、わざと偽悪的に振舞おうとする痛々しさのようなものを、当時のカドックからは感じたっけ。
対マシュでも対主人公でも、それ以外の多くの存在に対しても、ロシア異聞帯の頃のカドックは過敏で攻撃的だった気がする。
そんな彼だが、今ではお馴染みの自虐癖についても「ん? ああ、自虐だ。気にしないでくれ」とサラッと流せる。その態度にこそちょっと驚いた。
本人の言う通り、性格や本質自体が大きく変わったわけではないのだろうけど、他者に気配りできるだけの余裕を今のカドックからは明確に感じる。
そういう優しくて気遣いできる側面は以前から持っていたのだろうが、Aチーム崩壊・人理焼却・死etcでの環境の変化が大きすぎたが故に、心の奥底に長く押し込められていたのかもなぁ。
今回のシナリオを読んでいると、カドックの細かい言動や描写の移り変わりに何度も驚かされる。
もちろん良い意味で。
カドックの『サーヴァント』
張角亡き(嘘)アツァガウク砦を調査しようとしていたカドックの目の前に現れたのはモリアーティ。
夢ではちょくちょく接触していたけど、モリアーティと我々カルデア勢が直接向かい合うのは序盤のヴラド洗脳以来だろうか。
言うこと成すこと胡散臭く危険極まりない男だが、どこか憎み切れない面があるのも否定できない。
協力提案してきたのがもしリンボだったら問答無用で拒否だし、村正相手だったら早々に受け入れるけど、モリアーティについては……悩みつつも一時共闘くらいならアリってところかな。
カドックも冷静に慎重に考えた上で、ごく短期間の協力体制については即了承した。敵勢力との一時協力はたまにあるけど、主人公を介さない状態での共闘というのは珍しく、なかなか面白そうな展開。
あ゛ッッ!!??
おい……おいおい、おいおいおいおいおい!!
こ、今回のカドック、調子乗りすぎじゃないっすか!?
昔のオンナを事あるごとに匂わせるとか、ブッ飛ばされても文句言えねぇ大罪だぞ!?
のッッッ……のろけてんじゃねぇ~~~~~~~~ッッッッ!!!!
ルーラーの有能アピール
主従匂わせに興奮していたら、ここで衝撃のモリアーティ参戦!
えっ……えっっ!!??
バトルグラフィックが完成してる!?
宝具でなんかハシャいでる!!??
真名モリアーティなのにクラスがルゥラァ!!!???
サプライズに次ぐサプライズを前に、驚きすぎて即座に受け止められない。急に情報が多すぎ。
ま、まさか……実装、するのか?
今回のシナリオはせいぜい顔見せオンリー、決着をつけるとしたら後日実装の七章etcで……と思っていたのだけど……。
(「悪い教授とのお話」とかいう子供っぽい台詞、可愛すぎ)
う~ん……ビックリした……。
まだ呆然としているけど、NPCモリアーティを扱えるイベントバトルという趣向は間違いなく面白かった。サプライズが巧い。
モリアーティでのイベントバトルは分裂形態での一戦も後に発生したが、二騎並ぶNPCモリアーティのカードの区別が一切つかないせいで、むしろ難易度が上がってて草だった。
デキる男アピールとか言ってたけど、マジで余計なことすんなよ!
分裂のせいで個別の能力が落ちているのか、まぁまぁダメージも喰らってたっつーの!
竜殺しの復活
張角が隠していたもの
そして彼ら三人はついに発見し、解放に成功する。
張角が密かに隠し続けていた英霊、『叛逆』を持たない汎人類史のサーヴァント。
シャルルマーニュ、ヨハンナ、ドンキホーテに続く四騎目の人理鯖……ジークフリート!
この砦に隠されているものについて、モリアーティは「私が知らない数少ないことの一つ」と語っていた。
知らないことを調査したかった、というのが一時協力の動機だったとしても、解放を許した理由が今一つわからない。
なぜわざわざカルデア&王道界域にジークフリートが合流しやすいような状況を作っていったんだ?
そんなことをすればどうしたって王道界域は強化されるし、特異点解決にも繋がりかねないだろうに……うーん……。
ジークフリートの解放を張角は即座に感じ取っており、ついにはクリームヒルトの知るところとなった。
大事な情報、それも己の大願に繋がる情報を伏せていたとなれば、関係破壊必至。張角とクリームヒルトは仲間割れを起こす……かと思っていたが、意外とアッサリしているな。
クリームヒルトはやはり、良い意味でも悪い意味でも、ジークフリート以外にほぼ興味が無いのかもしれない。もしくは張角の有能さを認めているからこそ今回は許したのか。
しかし、そもそもジークフリートがこの特異点に召喚されていたこと自体に驚かされた。『叛逆』を植え付けられたクリームヒルトという危険分子に対する抑止力として自動召喚されていたのだろうか?
この調子で進めば、ジークフリートとクリームヒルトの対決は避けられない。クリームヒルトが何よりも望んでいたことが……叶うのか? 夫婦再会(殺し合い)の光景が、早くも実現しちゃうのか?
ニーベルンゲンの歌
「プレイ日記07 夢見る老兵」の頃にも少し語られていたクリームヒルトの想いと過去が、ここで更に明かされる。
クリームヒルトの狂気の根底にあるのはジークフリートだろうけど、この回想を見る限りだと、最後の最後に歪んで狂い果てた原因はハーゲンにあるような気がする。
ハーゲンにとっても不本意ではあるだろうけど、もうちょっと言い方とかない? もっと早い段階で明かすとかフォローするとか出来たかもしれないのに、全ての責任をクリームヒルトに押し付けるのはやりすぎじゃね?
まぁ結局はクリームヒルトも間違ってはいたし、ジークフリートも死後に悔いるほどだったし、全員に責任があった&全員が不幸になったってことで話は終わり。バッドエンド。
それはそれとして、「ハーゲンにクッソ腹立った」クリームヒルトの想いはわからないでもない。そりゃキレるわ。
ジークフリートはFGOはもちろん、今やFateシリーズ全体でも比較的古株の定番キャラになりつつある。
彼の過去や現在は様々な媒体で語られてきたけど、恋愛面での掘り下げについては、彼自身に関してはあまり無かったような気もする。……あったっけ?
なのでクリームヒルトの参戦には驚いたし、どうなっていくのかとても興味深い。
今のところは歪みに歪み、殺し愛不可避な関係に見える夫婦だが、今回の物語ではどんな決着を迎えることになるのか……。