FGO第二部 Lostbelt No.6.5 プレイ日記12 死地で笑う勇士たち

道満やオベロンに続いてシャルルマーニュも第三再臨がシナリオクリアまで封印されていたことから、てっきりその姿はシナリオ本編中で重要な役割をもって登場するのかと思っていたが……そんなこともなかったぜ!
初期にドンキホーテが大帝に扮していた時のあのシルエットも、結局再登場(再活用)されなかった気がする。そのあたりも含めてシャルルマーニュにはまだ何かネタが隠されていたりするのかな?
いつかルーラーなカール大帝が実装されるって可能性も無いではないだろうが……。





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています





決戦前夜

終盤加入の新たな仲間

コンスタンティノス最期の言葉に従って、王道界域へと逃れてきたヨハンナとブラダマンテ及び、彼女らに付き従うモブサーヴァントたち。
協力するつもりではあるが、どっちがテッペンになるかは殴り合って決めるしかないッ! いざ決戦ッッ!!

そんなボス戦、ヨハンナはユニットとして前線に立つのではなく、マスターのような位置で支援するだけに留まった。
クッ……! ヨハンナの実装はまだ、つまりそういうコトですか……!?
6.5章における貴重な新規女性鯖の希望が!! 戦闘グラフィック披露からのPU2確定に違いないと期待していたのに、こんなのあんまりだッ……!!
……でも徐福ちゃんと一緒に後日実装の夢は捨てないからな!





そして更に追加戦力、カドックと共に現れたのは解放されたジークフリート!
おそらくこの特異点における最後の仲間、そして攻略の要となるキーパーソンとなる人物だろう。
「おいしい場面で登場する物語終盤参戦主人公格」はシャルルマーニュの役どころだと思っていたが、まさか更に超終盤で追加参戦する超重要キャラがいるとはな……。
腰は低いがポジションはズルい男、ジークフリート。

前回はモリアーティから「カルデアに秘密にして」みたく言われていたような気もするが、そこはアトランティスでの「信用できない者がいる」警告も堂々と仲間に打ち明けていたマシュ。即バラしたぜ! 一時共闘中にバラさなかっただけ優しいぜ!
ジークフリート解放に繋がったモリアーティの謎の協力行為についてもカルデア及びホームズの知るところとなったが、それで推理が進むというわけでもなく、ホームズは更に悩みを深めたようでもあった。
彼自身も再三言っていたけど、今回のホームズは対モリアーティに関してはとことん調子が悪い……。
アーチャーなアラフィフに対しては、勝つこともあれば負けることもある様子でトータル的には対等な関係性に収まっているようにも思えるけど、ルーラーで若いモリアーティについてはなぜこうもイマイチ調子が出ないのか……。





今日のすまない

最後の戦いを前にした夜、主人公の元にやってきて、何らかの相談を持ち掛けてきたジークフリート。
カルデア側にも内密にした“彼の願い”の詳細については読者にもまだ明かされないが、主人公ですら言葉を失い、願った側のジークフリート自身も告げれば殺されても仕方がないと覚悟するほどの内容だったらしい。

……何だろう? 現時点ではまるで想像も出来ない。
こんな最終決戦も目前な段階で、ジークフリートのような正統派な英霊が、そんなトンデモな願いを口に出すとは思いがたいが……主人公が絶句するほどだもんなぁ。





ヨハンナとコンスタンティノス

一方、未だ苦悩残るヨハンナに話しかけたのはシャルルマーニュ。
彼女に近い立場であるシャルルマーニュの言葉ならばヨハンナにも真っ直ぐ届き、悩める彼女の中に新たな発想と視点を与えていったようにも見えた。

……コンスタンティノスも、シャルルマーニュが彼女に伝えたような言葉を、実は心のうちに抱え込んでいたんじゃないかな。『叛逆』を強いられる側のコンスタンティノスには、決して口には出せなかっただろうけど。
遅くなってしまったし、自身の口から伝えることもできなかったが、シャルルマーニュがヨハンナを肯定し導く言葉をかけてくれたことを、コンスタンティノスは喜んでいるような気がする。





ヨハンナとコンスタンティノスの間にあった感情について、ここでブラダマンテがはっきり断言。
シャルルマーニュetcも「言うだけ野暮」みたいな反応をしていたし、やはりこれはそういうことだったのか。
個人的には断言しないほうが情緒があって良かったようにも思うが……ま、いっか! 面白ければなんでもオーケ!

でもなかなか挑戦的なシナリオでもあるよな。ローマ最後の皇帝と架空の女教皇の組み合わせとか、ちょっとドキドキするぜ。
史実由来ではないサーヴァント同士の恋愛模様という点でも珍しく感じられたが、よく考えたら島原の乱の首謀者と暗殺女帝のカップルなんかも既にいるわけで、今更驚くほどのことでもないか。





復讐界域との決戦

早くも最終決戦

最後の戦いを前に、結局マシュの調整は間に合わなかった。そ、そんなのってアリ!?
ビックリしたけど、マシュの百面相とカドックのボヤきに怒る主人公のワチャワチャっぷりが面白かったのでまぁいいや。このトリオ、すっかり気安いし気楽だしで微笑ましい。

しかし、王道VS復権の大きな戦争を終えたばかりで、もう最終決戦ってのは意外と早い印象でもある。
シャルルマーニュという重要なメインキャラもようやく本格登場して、これからもうひと踏ん張りすることになるのかと思っていたのだが……。


今回はあくまでも●.5章として、各異聞帯本編ほど大容量なシナリオにはならないようにする制限のようなものが実はあるのかもしれない。
ここまでの時点でもちょくちょく「もっと膨らませたら、もっともっと魅力的な場面になっただろうな」と思うエピソードもあったし、少し惜しく感じる。

とはいえ『●.5章は文章制限があるのかも』ってのも単なる想像だけどな。
前回が妖精國だったせいで俺らの価値観がバグってるだけって可能性も、まぁ、かなり高い。





スゴい矢VSヤベー鎧

最後の進撃、我々が行うのは界域本陣めがけてただただ前進するばかり。ほぼバカみたいな作戦じゃねーか!
そんな自殺行為めいた中央突破作戦に対し、当然復讐界域は源為朝による狙撃で一網打尽を図ってくるが……それに自力の耐久だけで対応しちゃうジークフリートの防御力もバカ。バカばっか!

FGOのシステム的に再現が難しく、あまり目立たないジークフリートの無敵っぷりに驚かされる。
こんなのムチャクチャだよ……。チートすぎるよ、悪竜の血鎧。
これを抜きたきゃ防御無視宝具持ってきな!





騎士の戦い

ジークフリートの硬さも狂ってるけど、源為朝の宝具も強すぎてヤバい。
最硬の竜殺しにワンチャンありそうな勢いって、何それ……。こわ……。

出陣前に言われていた通り、ここで動くのがアストルフォ。
「これにてお別れです!」と死を覚悟し、ちょっと口調が凛々しくなるアストルフォの姿には正直ギャップ萌えでキュンとした。
以前にマンドリカルドに「乾杯!」していた時には、自分はすぐに動けるかわからないと言っていたけど、実際は彼もまた大切なもののためならば死も苦痛も恐怖も捨て置いて挑める“漢”なんだよなぁ……。





普段は愉快で賑やかなムードメーカーであるアストルフォ、そんな彼のちょっとマイナーな宝具『触れれば転倒!』がドンピシャで活きる展開。
彼が全力で駆け抜けたことで活路が開け、敵であったはずの源為朝共々「満足だ」と呟いて消えていくのは、悲しくもあるけどそれ以上に清々しくてとても気持ちがよかった。

アストルフォはキャラ的にこういった“途中退場”めいた描かれ方をする機会は今までなかっただけに、今回はすごく良かったし沁みたなぁ。
対する源為朝も、今回は心無きロボアーチャーじみた描写が多かっただけに、最後になってようやく見えた人間臭さに魅力を感じた。
戦闘グラフィックが登場しなかった以上、彼もまた今回は新規実装するわけではないのだろうけど、いつか来るかもしれない次の出番が楽しみだ。
正直彼には、アトランティス(異聞帯)→アイアイエー(汎人類史)のオデュッセウスのように、再登場時にガラッと空気とノリが変わるオモシロギャップパターンの匂いを感じる。





忘れても彼は笑う

主人公たちを活かすために命を落としていった騎士はもう一人。
アストルフォに続き、いざとなるとカッコいいシャルルマーニュ十二勇士って本当にズルいぜ……。
個々の魅力はもちろん、シャルルマーニュと固く厚い信頼関係を結んでいて、死に瀕する行為であってもためらうことなく互いに笑顔でサラッと別れてしまえる清々しさも良い。
ドロドロとした感情や重たさとはほぼ無縁に見える彼らの軽やかな関係性、爽やかで本当に素敵だな。





「汎人類史について大正解だ、アンタたちは面白かった!」と、まさに先ほど笑って語っていた『 』。
そんな想いも全てが捧げられて、“奇跡”は成った。

奇跡を起こした事実もその存在自体も、他でもないシャルルマーニュの中にすら残っていないのが本当に残酷だ。
先程見せた彼らの清々しい関係性も強い信頼も、全てが失われてしまったのに『 』は笑って忘れた。
武人らしいボロボロな最期を迎えたアストルフォとは対照的に、暗く静かな終わり方だったけど、その静かさと無情感にグッときたな……。
主人公もカルデアも、シャルルマーニュも『 』自身も何もかも忘れて記録すら残らないけど、せめて読者である我々だけでもその勇士と奮闘を忘れないでいたい。
本当にカッコよかったよ、ローラン!