FGO第二部 Lostbelt No.6.5 プレイ日記13 彼らのゴールはまだ先



トラオムの感想日記は全16回予定!
このまま最後まで書ききってしまおうと考えている。
ブログ移転のためにゴチャゴチャと作業をしていることもあり、最近ちょっと忙しい。

 




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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています





土壇場で現れる協力者

張角(二番目)






門を越えて、いよいよ戦いも終盤に突入。
まず我々に立ちはだかったのは二番目の張角だったが、彼との戦いには主人公は関わらず、ホームズやドンキホーテたち他グループに一任する形になった。
そっちの面子を編成してのNPC固定バトルが挟まるかと思ったが、それもなくナレーションオンリー?
張角との戦いは「プレイ日記08 誰と話すか、休むか行くか」でも一度挟んだけど、わざわざ復活した以上はもう一戦くらい起きるかと思っていたのでやや拍子抜け。

だが消滅時の演出からして、結局今回の張角も偽物だったようだ。
となると、まだ三番目or本物張角とのバトルが後に控えているのか……?





背中を押してくれた人々






張角戦において大きな役割を果たしたのは、復讐界域側の鯖としてサロメを介錯したのが印象深かった謎の女アーチャー
彼女は「この特異点、消滅させる側だった」と語る。……つまり、ドンキホーテ・ヨハンナたちに続く数少ない汎人類史鯖? 『叛逆』鯖の一人であると装って、機を狙い続けていたのだろうか?

結局女アーチャーの正体も背景もさほどわからず、それどころか主人公側のキャラクターと会話などで関わることさえもないままで終わってしまった。
どう見てもサブキャラって風貌ではないし、彼女も後々に再登場して実装される日が来るのだろうか?
ヨハンナといい徐福ちゃんといい源為朝といい彼女といい、順番待ちのキャラが多い……!
今回だけで一気にメッチャ増えたぞ!? 間に合うのか!?







最終局面において主人公たちに助力してくれたサーヴァントはもう一人。
復権界域を離脱して以来、動向がわからないままだった清姫が、ここで改めて手伝ってくれた。
結局完全な味方としてではなく、「安珍様では」と思いつつもちょっと距離を置いた関係のままだった清姫だが、この立ち位置も新鮮で個人的にはすごくよかったな。
「わたくしは十分に幸福みたいですわ」の一連の台詞とか、お淑やかで健気でスゲー良い。最後にはいつものちょっと怖くて可愛い清姫で終わるのも様式美。それでこそのきよひー。





カドックに残されたもの

敵ではあったが、嫌いでもあったが






張角の相手を他の仲間に任せ、クリームヒルト討伐のために真正面から殴り込み。
「二騎までにしておけよ!」というカドックのアドバイスは普通に聞き流し、空いてる枠パンパンで出撃させちゃいました。へへっ。

な~んて笑ってもいられない。
カドックがいかにもピンチ! でもこんなタイミングで彼が脱落するとも思えないので、むしろ冷静に彼のモノローグを楽しもうとする俺・読者。
カドックは自身の考え方について意外と素直に話してくれていたけど、現在の主人公に対する本音やクリプター仲間に対する感情etcについては機会もないのであまり詳しくは知ることができないままだった。
このあたり、ラストのラストで更に話を追加で聞けたのも嬉しかったが、今はまぁ省略。





「ただの精霊の残滓」であっても






カドックがこのタイミングで死ぬわけがないっしょ、とメタ目線で構えていられたのもこのあたりまで。
冷気発現のような現象としてではなく、実体に近い形を伴っての“声”が聞こえた瞬間……余裕の一切を失って「……マ~ジかよ……」って頭を抱えてしまった。
マ~ジかよ……。こんな……こんな……。……えっ……?









あくまでも彼女本人ではなく、彼女が遺した精霊の残滓でしかない『???』
それを見て、「涙を堪えた。嬉しかった。そして悲しかった」と表現するカドックのモノローグがまた……素ッッ晴らしすぎ…………。

ここまで明確な形と力をもって彼を守ってくれるなんて、本物でなくとも疑似的な会話まで成り立つなんて、この主従大好きな俺ですら「都合が良すぎるだろ!?」というヒネた想いを抱かないでもなかったが、一連の光景を受けてのカドックの言動が理想的過ぎたので結局はサイコーだった。
確かにちょっと便利すぎるし一部オタクに優しすぎる、だが同じくメチャクチャ残酷でもあるし、全てをカドックは冷静に受け止め受け入れている……。だからこその「悲しかった」だろうし、その上で奮起する様までも、何もかもが凄く……凄く、良かった……。


カドックとアナスタシアの物語はロシア異聞帯で完結していたと思い込んでいただけに、追加描写が予想以上に多いのに驚くし戸惑うし最終的には喜んだうえで尊さで目が潰れる。
今になって考えると、カドックとアナスタシアの関係はロシア異聞帯のラストで一時停止を余儀なくされていたのであって、カドックが再び前を向き歩き出すことをはじめた“今”こそが終着点だったのかもしれない。

彼らの関係、カドックの成長物語、規模と質がスッゲーな……。ロシア異聞帯から●年越しの完走だぜ? 第二の主人公って表現が冗談でもなんでもない。
ひょっとしてFGO運営って、カドアナ大好きだったりする? 絶対にそうだわ。ラスプーチンの命を賭けてもいい。





竜殺しと復讐の姫

傷つかない男






そしてついに、我々はクリームヒルトの元にまで辿り着いた。ジークフリートが同行していることを思えば、むしろクリームヒルトはこの時を待ち望んでいたのかもしれない。
対峙することを想定した時点で「相手を殺す」と共に言い切り、そして実際に向かい合った今、改めてクリームヒルトの殺意がジークフリートに全力でぶつけられていく。
対するジークフリートはどう思っているのか……。敵である以上殺す、という言葉に嘘はないだろうけど、クリームヒルトの憎悪に対しては静かに受け止め受け流しているようでもあり、その心は意外と読めない。
寡黙で頑強な男に、女が言葉と殺意をガンガンに浴びせかけているような、一方的な関係に現段階だと見えていた。







小手調べめいた一戦目は途中で終了。
ストーリーに合わせてNPCジークフリートがスタメンに固定されているが、そんな彼をクリームヒルトが優先的に狙っていくので疑似的なタゲ集中のような状況になっている。
わざわざオーダーチェンジで交代させるほどでもないし、二戦目の呪い大量付与に【仕切り直し】で見事に対処できるしで、NPCジークフリートを巧く生かすと楽しめるようなバトル設計になっているのが面白い。

特に『呪い』大量→【仕切り直し】は、クリームヒルトとジークフリートの精神性及び関係を見事に活かしきっている良い演出にもなっていた。こんなことされたらそりゃクリームヒルトもキレるわ、とちょっと草。
面倒くさくなりやすいNPC固定戦を、特殊バフと演出で巧く盛り上げてくれた良い例だった。やっぱストーリー通りにキャラが活躍してくれると気持ちいい。