FGO第二部 Lostbelt No.6 プレイ日記30 失意の庭で



六章内で完結しそうな伏線の他にも、七章に続きそうな伏線や第二部全体の伏線や情報やらが含まれていて、ともかく理解と把握に忙しい今日この頃。
情報量に溺死寸前。メインライターが執筆するとこういうことになるんだな……と久々に実感している。
面白いけど情報が多い&シナリオが長ぇ~! でも面白ェ~~~~!





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※本記事では1.5部サーヴァントの真名を表記しています



最終決戦に向けて

アルトリアとノクナレア




惨状という名のチョコレート対決の最中、アルトリアの脳に過った走馬灯―――。
プレイ日記19 正しい未来を夢みる街」の頃に触れられていた二人の出会いの、更に“続き”が語られる。
こんなの見せられたら、改めてノクナレアに惚れ直すしかないだろ。ノクナレア、良い女すぎるし気持ちの良い女すぎないか?

互いの正体露見でもっとギスギスした場面もあったのかと思いきや、アルトリアにとっても普通に素晴らしい友人でしかなかったのに逆に驚いた。
てっきりマトモな友達は主人公が初くらいだと思っていたのに! ぼっち詐欺じゃん! ずるい! アルトリアの裏切者! 俺だってノクナレアと友達になりたい!!







これらの回想シーンにて、ノクナレアとメイヴちゃんの大きな違い及び、ノクナレアに感じていた“メイヴリリィ感”について改めて納得。
恋を我慢しているとすれば、そりゃ彼女はもはやメイヴちゃんとは別物だ。将来的に目標達成して恋を解禁すれば最終的には似た人格に近付いていくのかもしれないけど、ノクナレアとメイヴに関しては『名前が同じだけの別人』って印象が強い。女友達への接し方も彼女たちは全然異なるし。





楽しい時間の終わり






エディンバラにおける色々は経緯もオチも仲間の反応もスットコドッコイな馬鹿馬鹿しい事件だったが、結果的にはまぁ全部オッケー。
『王の氏族』との同盟も結べたし、ノクナレアとも親しくなれた&協力関係が明確に定まった!

まだ全ての鐘が鳴ったわけではないけど、いよいよ旅の終わりの時が見えてきた。
このままストレートに万事解決するようには思えないし、まだ何かしらの大事件や転機のひとつやふたつは当然起きるだろうけど……とりあえずここまでの旅を、アルトリアは「とても楽しかった」と微笑みながら語っていた。
それだけでも、今は良かったと思おう。











……と、和やかで穏やかな空気を壊すバーヴァン・シーの再来。
傍にいるのは明らかに特大の厄ネタな、モースじみた人間……? 以前にノクナレアたちが言っていた『モース病の対応』がどうのこうの、という話を咄嗟に思い出す。

モース人間(仮)の正体もわからず、バーヴァン・シーの危うい言動に気を取られているうちに、主人公とアルトリアは見事に“捕まって”しまった。玉座から勝手に持ち出したという『庭』か!
エディンバラでのチョコ対決で気が抜けていた隙を完全に突かれたような形。さ、最悪の展開じゃね?
『庭』の機能によってはマジで詰んだ。BADENDでタイガー道場へGOですわ。





失意の庭

壊れゆくバーヴァン・シー






バーヴァン・シーの策略は目論見以上の大勝利。大戦果をあげてご機嫌に過ごしているかと思いきや……早くも多くの代償が彼女の心身を蝕み始めている。
『失意の庭』を使ったせい? ウッドワスの肝を抜いた時の魔術が原因? それら複数の要因による合わせ技か?

既に彼女の立ち絵すら画面には表示されず、心身ともに明らかに弱り切っている。
ベッドから起きることも、手足を動かすこともできなくなったバ―ヴァン・シーは、今どんなカタチになってしまっているのか……想像することもできない。悲しく恐ろしく、胸が痛い。









そんなバーヴァン・シーの設定や背景のようなものが、ここで少しだけ明かされた。彼女目線での過去が語られるのはマジで初じゃないか?
そして、バーヴァン・シーに“直接”向けられたモルガンの言葉もほぼ初めて目にしたような気がする。今までも一回くらいは見たことあったっけ? どうだったかな……。

怒っている、もしくは叱っているような口調に見えたけど、バーヴァン・シーの行動にモルガンが声を荒げていること自体が新鮮な印象で驚いた。
モルガン陛下の「!」付発言も初じゃね? モルガンって大きな声が出せたんだな。●●●●時代は泣いたり怒ったりもしていたけど、モルガンになってからはずーっと物静かで声を荒げないイメージだった。

ここに至っても、モルガンがバーヴァン・シーに向けている感情や娘にした意図は未だによくわからない。
対応としてはガン無視に近く見えたし、トリスタンも母の想いが理解しきれずに苦しんでいるのは間違いないようだったけど……。





失意の庭のアルトリア




その頃、『庭』に閉じ込められたアルトリア。
『甘き夢(ニューホーム)』『昏い淵(ホライゾン)』『失意(ロストウィル)』『罪なきもの(ヘブンリー)』と複数ある『庭』で、彼女と主人公が囚われたのは『失意の庭』だった。
陰湿なメンタル攻撃系か……。アルトリアは最初から理解して対処できたようなのでまだマシっぽいが、問題は知識も防御手段もない主人公の側だろうな……。







アルトリアが見せられているのは、「プレイ日記22 未だ謎多き過去」の時にも語られたティンタジェルでの日々に似た光景。
ただあの時よりも一段階深く、冷たく嫌な方向へと掘り下げられている。これは実際に起きた出来事というよりは、『庭』の機能で捻じ曲げられていると考えた方がいいか……?

ただ、露悪的に脚色された台詞の裏には真実も確かに混ざっているんだろう。ティンタジェルでの過去についてアルトリアは言葉を濁す事が多かったけど、その理由がちょっとだけわかったような気がする。
アルトリアは村を出ていきたかったのか、そうでもなかったのか。どちらか一方だけというよりは両方、愛憎混ざっていたんじゃないかな……というのが、詳しい事情を知らない現時点での勝手な想像。







そしてアルトリアの過去と共にサラッと明かされた「おじいさん」の真名。
し、真名判明ッ……! えっ、そうなの!? そうだったの!?
マジで気付いてなかったワイ、普通にビックリ。

でも確かに体格とかは近い。そういえばバーゲストの真名が明らかになった時にも、「エクターの伝票がどうのこうの」とアルトリアは発言していた。地名かな~と聞き流してたけど、よく考えたらエクターはエクターじゃん! もっと言えばエクターはエクターだし!!
今になって思えば、もっと早く気付けっつー話だったのかもしれない。色々な意味で。





失意の庭の「オレ」や「私」




一方、主人公側の『失意の庭』
ダヴィンチちゃんはこんなこと言わない!
これで話は終わりだ!!


……で打ち切るのは雑過ぎるので、もうちょっとちゃんと考えよう。
ダヴィンチちゃんたちがあからさまにこんなことを言うことはまずありえないファンタジーだが、『主人公を心配する仲間』の方向性とか『自信がなく不安がある主人公の想い』の方向性とかはノンフィクションが絶妙に混ぜられているようにも見える。
真実と、真実に似せた虚構を巧い具合に混ぜ合わせて、相手を追いつめる仕組みなのかな。

あと、今まで詳細不明だったカドックについてようやく触れられるのがココとか、なんか逆に笑ってしまった。
現実でも気にしてやれよ。ちょっとくらい話題に上げてくれてもよくない?









ダヴィンチちゃんや新所長といったカルデア馴染みの仲間に混ざり、最後に主人公にトドメのような問いかけを突きつけたのはまさかのオベロン。“ガワ”はオベロンだったが、中身はもうひとりの主人公自身のようでもある。
それを証拠付けるように、途中から名前欄が『オベロン』から『失意の庭の●●(主人公名)』へと変化していた。

そして肝心の内容だが……一言でいってしまうと、すごく興味深かった。
本作における『主人公』はあくまでもプレイヤーの分身として扱われることが多く、その内面や背景を掘り下げられる機会は今までかなり限られてきた。
まぁ実際はEXTRA主人公に続き「こんなヤベェのに共感できるわけねぇだろ!」的な個性と強さが七年間通してガンガンに積み上げられてきてしまって、“プレイヤーの分身”からは着々と逸脱し続けていたが、それでも最後のラインはそう簡単には踏み越えないように配慮され続けていた。

……のが、今回一気に踏み込んだという印象。
ユーザーが共感しやすい分身体の“誰か”ではなく、主人公個人“●●(例:藤丸立香)”の存在感が強まったのは、プレイヤーの嗜好によっては評価が別れるのかもしれないが個人的には大好物。主人公というメインキャラクターの掘り下げが単純に嬉しい。
とはいえ塩梅を間違えればビミョーにも感じられてしまうけど、ここまで丁寧に描かれるのなら文句はない。
辛いし怖いし痛々しいけど……面白い! 面白いな!!









我々と共に主人公のロストウィルを眺めていたアルトリアの反応もまた、興味深かった。
暗くて重い表情をしていたのが、いつもの調子に少しずつ戻っていくのがすごく良い。こういうアルトリアの姿を見ていると、なんだかとても安心できる。

そして以前の選択肢についての反応もここで描かれたが、初回時に選ばなかったほうの差分は現状では見られないらしい。
嫌だーッッ!! 見させろーーッッッ!!! 差分は全部回収させろーーーーーッッッ!!!